ホームページ版教則本の作成に当たって
私が合気道を始めたきっかけは、大学に入学した時のオリエンテーションでの合気道の演武でした。今から50年以上も前のことです。その後、縁あって15年ほど前に現在の双平館道場を立ち上げ、今も会員の皆さんと一緒に合気道の稽古を続けています。
いつの日かは忘れてしまいましたが、ある時、自分が合気道で何を求めて稽古をしているかということに対し、気付いたのです。「自分が目指しているのは、その場における自分自身の自由ではないか」ということに。今思えば、気付かされたのかもしれません。その後は、その気付をどう体現すればよいかと模索しながら探求を続け、ようやく辿り着いたのが「歩く姿」だったのです。それからは「あたかも歩くように自然に動ける自分」を目指して歩く姿を基にした体捌きの研究に取り組み、それが今の私の合気道の術理となっています。
このホームページ版教則本は私が現段階で辿り着いている姿を、できるだけ詳しく具体的に、写真、動画を使って解説しています。まだまだ、未熟ですが、ご一読いただき、こんな合気道もあるのかと関心を持っていただき、稽古の参考にしていたければ幸いです。
令和7年2月